コミュニケーション能力向上 上級編  予測と検証

ここでは私が実際日常生活で行っている読みの手法をご紹介します

内容が細かいので上級編にて紹介させて頂きます

場面場面によって様々なやり方がありますが、共通して言えるのは「観察して予測を立て答え合わせをする」です

初対面の人の8割は素の自分ではなく【よそ行きの自分】です

誰でも初めは緊張します

初めは相手がどんな人か分からないので、少なからず警戒し防衛本能が働きます

あいさつの仕方、名刺の渡し方、言葉遣いなど、自分なりのやり方でファーストコンタクト時の自分を作っています

ここでの見るポイントは

①目線

②距離

③握手の仕方

の3つです

①は大まかに3パターンに分かれます

 1こちらの目を直視している

 2時々目を合わせる

 3ほとんど見ない

初対面で1の人は警戒心が強いか、威圧的な人、相手より優位な立場にいたい人によくみられる特徴です

2の人は、この時点ではどんな人か判別するのは難しいです

3は人見知りかこちらに興味がない人です

②の距離は初級編で紹介した「良い関係でいられる距離感」を参考にしてください

③の握手は大きく3パターン

 1片手で握手

 2片手で握手をして左手で相手の甲を覆う

 3片手で握手をして左手で相手の肘を軽くポンポンたたく

1は一般的な握手ですが【握る強さ】に注目して下さい

軽く握るのは 手を差し出されたからする、いつもの習慣の握手のどちらかです

しかし、力を込めて強く握ってくる握手は要注意です

威圧か敵意の表れで「自分の方が上だという意思表示」です

2は好意的な握手

相手を立てる場合や、敬う気持ちの表れです

3はこれまた要注意です

心理的な意図は完全に上から目線の握手の仕方です

「しっかりしてくれ」「こちらの言う通りに宜しく」などの、相手を操作したいというメッセージが込められています

もしあなたが無意識に3の握手をしていたら、この握手の意味を知っている人にこの握手をしただけで関係性は壊れてしまいますので気をつけて下さい

 

例えば初対面の人に会い挨拶をしました

この人はあなたに対して1の目線で3の握手をしてきました

この人物はあなたにどんな感情を抱いているでしょうか?

 

答えは

あなたより優位に立ちたい、コントロールしたいという注意の必要な人です

 

このようにファーストコンタクトで判断できることもあります

後はこの「予測の検証」をしていきます

自分の立てた予測が合っているか会話の中で 話す内容と姿勢や行動が一致しているか徐々に見極め、本心で話しているのかいないのかを判断していきます

効果的な判断方法は「質問」です

質問する事によって予測の確認がしやすくなります

それに質問は「あなたの話を聞いています」という意思表示にもなりますので、ところどころ話の腰を折らないように気をつけながらして下さい

一瞬で相手を見抜くのは困難です

まずは部分部分で予測を立てて検証していく

一期一会の関係性ならファーストコンタクトで全て決まってしまいます

良い印象を与える心理的効果を知っているかいないかでは大きな差がでます

相手と向き合い、会話のキャッチボールをしながら観察して予測を立てる

要所要所に質問を投げかけ、相手を立てつつ本質を見極める

言葉にするのは簡単ですが、相手の気分を良くしつつ本音を聞き出す事は簡単ではありません

日常生活のいたるところにこの「予測と検証」を試せる場があります

まずはよく知ってる相手から試してみて下さい

このスキルは様々な場面で力を発揮してくれますので、是非お試し下さい